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お湯が出るのに故障している

お湯が出ても故障はしている

給湯器の仕組み

給湯器の中には水が通るパイプがあります。そのパイプをガスバーナーにさらして一定の温度まで連続的に加熱します。お湯が沸き更にリモコンで設定している温度に調節して水栓へ送る、この一連の流れは様々な機器によって制御されているからこそ可能なのです。
蛇口をひねるとまず給湯器の中に水が流れ込み、水量センサーが検知しお湯を沸かす準備を始めます。ファンモーターが回るとバーナーへガスが送り込まれ、イグナイターが連続した火花を起こしガス量制御弁が開きます。ガスがバーナーに送り込まれると点火し、炎の熱によって熱交換器の中を通る水を温めていきます。
リモコンで設定している温度になるように、お湯の温度は温度センサーが常に計測し、ガス量制御弁・水量制御弁を調節します。これらの流れはおよそ1秒で制御されているのが驚きです。

お湯は出ているけど調子が悪い、給湯器が壊れているの?

給湯器はお湯を沸かすだけのもの、お湯が出るから給湯器が故障しているわけではない、と思っている方もいるかもしれませんが、上記の細やかな制御も同時に行っているのが給湯器です。そのため、お湯は出るのに調子が悪いと感じたら給湯器の故障も疑いましょう。具体的にどんな不具合があるかというと。

お湯が熱い!水を混ぜなければ使えない。。

お湯の温度を調節するリモコンがなく、熱湯と水を混ぜて使う給湯器もございます。今回の場合は、リモコンがありもともと温度が調節できるはずなのに、お湯が熱くなりすぎてしまう故障です。温度センサーが故障すると、ガス量制御弁・水量制御弁の調節がうまくいかず温度が上がりすぎる事があります。そうした場合、高温になりすぎたお湯を調節するためガス量が制御され、不安定な温度になることもあります。熱いお湯と水が代わる代わる出る、など。また、制御弁が故障している可能性もあります。

その他にも、各部品どれかが故障したら不具合が起きます。これらの部品は年数とともに消耗し、およそ10年経つと不具合が起き始めてくるため、10年の点検というのが重要になります。お湯をたくさん使う家庭では10年よりも早く故障するときもあるので、何か使いにくいと感じたらメーカーに点検を依頼しましょう。

給湯器は修理できるの?

給湯器は修理する事ができます。保証期間内に故障した場合は、メーカーまたは工事をした業者に連絡しましょう。ですが例外はございます。それが10年近く使った給湯器です。給湯器も年々進化しており、型式も変わりますので古い給湯器の部品は新規製造されていません。部品が手に入れば古い給湯器の修理はできますが、そもそも古い給湯器を修理する意味というのはあまり無いように思います。1か所修理しお湯が出たので安く済んだと思っていたら、2週間後に温度センサーがこわて再びお湯が使えなくなった、というケースもありますので、結果的には修理費用分が高くつくことになります。

またいつお湯が出なくなるかわからない、という心配を抱えて過ごすよりも、本体を買い替えて気にせず10年はお湯が使えることのほうがかえって楽になるでしょう。また新しい給湯器は燃焼効率が高いので、古くなった給湯器よりもガス代を抑えることも出来ます。

いかがでしょうか。だいたい10年目から15年目あたりに給湯器の故障が多くなるので、給湯器屋さんが混む冬場を避けて一旦点検してみることをおすすめします。